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Vol.0083 「NZ編」 〜西蘭杯ダービー〜

パンパカパ〜ン!突然ですが、"西蘭杯移住エージェントダービー"の始まり、始まり〜。香港で訪ねたエージェントはどうも投資移民専門で、本気で向こうに移住する人というより、本来は移住する気がなく、万が一のための保険代わりや財テクがてらに永住権を申し込む人を対象にしていたようで、ご縁はありませんでした。かくなる上は、「現地と直接話そう!」ということで夫婦の考えが固まり、今月初め数社と連絡をとってみました。これからしばらく、我々へのコンサルティング権をゴールに、これら数社に"西蘭杯"を競ってもらうことになります。

エントリーは今のところ4社。メルマガ読者の方からご紹介を受けた1社に、こちらがネット上でランダムにピックアップした3社で、弁護士事務所、元移民局職員集団経営、元移民大臣経営、移住エージェントの重鎮経営と各社各様のそうそうたる顔ぶれ(というか、ホームページを持っているエージェントがかなり少なかったので、けっこう大手らしきところに絞られました)。本当はこれに会計事務所を1社入れたかったのですが、プライスウォーターハウスは昨年、移住部門を閉めてしまったそうで残念ながらノーエントリー。

これら4社もしくは他にもエントリーが増えればその中から、移住を現実のものに導いてくれるところを探し出さなければならず、今では連日連夜、家族会議(参加者2名)と英文レターの作成に追われています。どれも揃いも揃ったサラブレッドですが、やはりそれだけではダメで、絶妙な走りを見せてくれるであろうコンサルタントという名の名ジョッキーの存在は欠かせません。業務実績も物を言うでしょうが、それ以上に我々との相性が合うかどうかもかなりポイントが高くなりそうです。11月下旬からオンライン・パドックに入り浸り状態で、毛並みや体系、年齢、性別(?)など、いろいろ見せてもらいました。

では出走馬のご紹介です。まずは「ノーザンローズ」。可憐に花咲く北のバラ・・・しかし、美しい花には棘があるとも言いますから、意外や意外の辣腕コンサルか?そして「オージースター」。キウイにオージーとはこれいかに?いやいやこの意外性が勝負?豊富な出走数に熱い期待。これらは両方とも女性ジョッキー。迎え撃つ男性ジョーキー陣は、まず「ロシアンレッド」。ウォッカラッパ飲みの熱血タイプか、はたまた精緻な計算で攻める知的クール派か?そして、「キウイトラスト」。「ウチを置いてどこがある?」と豪語したかどうかは知りませんが、実績がモノを言う安定した走りに期待。さてさて、各馬出揃ったところで、いよいよ出走〜!

我々からのメールでゲートが開き、第一コーナー目指して各馬まっしぐら!さっそく「キウイトラスト」が一番に入ってきました。貼付ファイル3本にビッシリ書き込んだ書類付きで万全の構え。「フランチャイズ権を買わないか?」「コンサル費用は○万ドル」と、さっそく具体的な話。なかなかビジネスライクな攻めの走り。タッチの差で二番手になったのが「ノーザンローズ」。スピードはワルくないものの、ぶっきら棒な返事にこちらがビックリ。「これでもサービス業?」と思うような無愛想な手紙。しかし、「いやいや、これは自信や実直さの裏返しで、案外こういうのが大穴?」と、夫婦で妙に期待を抱いてしまいました。

三番目に飛び込んできたのが「オージースター」。対応は4社中で最高♪。「これぞサービス業の鑑!」と言いたいほどの、柔らかな物腰ながらしっかりと毛並みの良さを見せてくれることも忘れず、媚びず出過ぎずで、ツボを押さえた対応はさすが。最後は「ロシアンレッド」。遅れを挽回するかのように、リーズナブルな価格とこれまでの実績をひっさげて、「他社と比較して戻ってきては?」と、自信満々、余裕しゃくしゃく。

4社4様。返事もすべて2日以内とスピーズも申し分なく、ほぼ四つ巴でスタートしました。面白いことに偶然なのでしょうが、男性ジョッキーは揃って「オレについて来い!」タイプ。「この事業権益を買っては?アレをしては?」の提案型(「キウイトラスト」)、もしくは「信じて任せろ!」の主導型(「ロシアンレッド」)。一方、女性ジョッキーは「何がしたいのか?何ができるのか?」とこちらのニーズ取り込みタイプ。細かい質問をたくさん寄越して外堀を埋めていく「ノーザンローズ」は、「慎重を期し、我々があなた方を見極められるまでNZ事業権益を買わないように」と、「キウイトラスト」とは真反対のアドバイス。「オージースター」は当初、ジョッキーが二人いて、どちらで出走するかで若干出遅れ気味だったもののなんとか追い上げ、各馬一斉に第二コーナーへ。(つづく)

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「マヨネーズ」  "西蘭杯"の栄冠(?)は誰の手に?できたら年明けには絞り込み、細かいやり取りを始めて1月下旬のNZ訪問時にフェイス・ツー・フェイスで話ができれば・・・と思っています。同じコンサルとはいうものの、そのアイデアやメールの文面からはみ出すような人柄はみごとにバラバラで、実力はどこもそれなりなので、やり取りを繰り返しながら対応を見つつ、永住権が取れるまで向こう1年かそれ以上、一緒に走れる相手かじっくり見極めなくてはなりません。覚悟はしてましたが、けっこう難しいところです。

各社一斉の返事に個別に対応するので、結果的に夜な夜な英文レターを作成する羽目に。しかも、出張がなくいつでも連絡が取れ、IELTSでの作文のポイントが少し高かったという理由で私がこちらの窓口ということに(苦)。夫はコーヒーを淹れる係りに。

これはあくまで西蘭家のケースで、彼らの宣伝も営業妨害もするつもりがないので、エージェント名はすべてテキトーにつけました。夫にこっそり、「どこが来ると思う?」と聞いたら、私が思っていたところと一緒で、今のところは賭けになってません。大穴現るか?

西蘭みこと