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Vol.0179 「生活編」 〜西蘭家2003年出来事ランキング〜

今年も残すところあと10日。長かったような短かったような、いろいろなことが起きた思い出深い年でした。中でも新型肺炎(SARS)は私たちの意志とは無関係に生活をガラリと変えてしまう特大級の出来事でした。そこで「西蘭家2003年出来事ランキング」トップ10を発表して、移住前最後(になるはず)の1年を振り返ってみます!

10位:夫の生まれて初めての独り暮らし
出来事としてはかなり地味ですが、あえてランク入りさせました。というのも、彼は大学卒業まで実家で過ごし、就職したアジアでは常に社員寮暮らし。通いのお手伝いさんが来てくれ、食事は外食。結婚後も家事は私かお手伝いさん任せでした。しかし、SARSで思わぬ別居&独り暮らしとなり、家事への理解を急速に深めてくれたようです。来年は「理解から実践へ」と、更に一歩踏み込んで欲しいところ(望)。

9位:人とのお付き合いが格段に充実
ニュージーランド移住を前に改めて人とのお付き合いを見直す日々でした。以前は仕事があったのでお付き合いの範囲、タイミング、気力も限られていましたが、今はフリーな身。日本人ばかりでなく香港人や外国人、子供の学校のお友達のみならず、ご近所や習い事が一緒の子供たち、私と夫の個人的な友人などお付き合いの機会がグッと増えました。

8位:子供たちが本格スポーツ少年に
二人とも日本でサッカーの楽しみを覚え、「英連邦のラグビー」から「世界のサッカー」へと、スポーツ言語を広めました。これで本当に世界のどこに行っても、言葉が通じなくても、ボールを一蹴りすればいつでも友だちが見つけられるようになるでしょう。温は柔道大会で連続優勝し、来年早々にも子供では最高ランクとなる茶色帯に昇格。善はラグビーで突然トライゲッターとなり、放課後も「ゲームよりボール蹴り♪」という状態で親もホクホク。

7位:ネコの糖尿病
トラネコ・チャッチャは多飲多尿と激痩せの結果、糖尿病発覚。一緒に暮らすようになって足かけ13年と、子供たちより長いお付き合い。これから一生、朝夕にインシュリンを打ち続ける生活ですが、家族として愛情をこめて一生懸命お世話しようと思っています。

6位:メルマガ読者との対面
初めて読者の方にお会いしたのは厳密には昨年ですが、今年はそれが一気に広がりました。メルマガでもご紹介している方を始め、日本、NZ、香港でもお目にかかる機会を得ました。「本当に読んでくれてる人がいるんだ」という実感は、メルマガ継続の原動力。感謝と感動が継続というチカラになっています。みなさん、ありがとうございます。

5位:みことの免許取得
この件は、メルマガの連載(「夢へのドライブ」計5回)となるほどの一大事でした。知っているつもりだったクルマというものに改めて出会った気がします。ただし、香港で運転したのは一度きり。移住準備の一環でもあるので、ペーパードライバー化を食い止めねば!

4位:みことの退職、専業主婦業への転身
この辺もメルマガで語りまくりのため新味はないかもしれませんが、やはり私にとっては長年の夢でした。SARSという特大級のハプニングに背中を押されてやっと実現し、後悔は微塵もありません。物事を見る視点がガラリと変わり、視野が広がりました。

3位:お手伝いさんとの別れ
長男が生まれて2ヶ月そこそこでフィリピンから来てくれたお手伝いさん。丸9年を一つ屋根の下で暮らし、同じものを食べ、一緒に出かけ、語り合い、笑い転げた仲。子供にとっては生まれて初めて出会った家族以外の人でもあり、彼らの社会性を育んだこの上ない師でもありました。これからは友だちとして、末永いお付き合いを!

2位:SARS回避での日本滞在
生涯最初で最後となるであろう家族の別居と母子での日本滞在。SARSの蔓延で思いがけない事態となりました。しかし、子供たちは祖母と一緒に暮らし、1学期を日本の学校で過ごすという得がたい経験を得ました。改めて「家族とは?」とそのあり方を考えさせられた貴重な日々でした。移住後の生活の予行演習にもなり、SARSさまさま?

1位:NZ移住申請
最終結果こそ出なかったものの、2年来の夢だった移住を夫の理解と協力をのもと、申請という現実にまで引き寄せることに成功しました。申請も最も一般的な「一般技能ビザ」(すでに廃止) → 資金力がカギの「投資家ビザ」 → 起業が必須となる「ロングターム・ビジネス・ビザ」へと二転三転し、よもやのなんちゃって起業へ。来年こそ結果が出るよう祈願しながら、移住の夢に明け暮れた充実した日々とニュージーランドに感謝。

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「マヨネーズ」 今年読んだ本の「ベスト5」は、1位:「ミュータント・メッセージ」(M・モーガン)、2位:「南極より愛をこめて」(J・ニールセン)、3位:「永遠からのメッセージ」(M・モーガン)、4位:「狂食の時代」(J・ハンフリース)、5位:「トラが語る中国史」(上田信)でした。「ミュータント〜」は生きていく方向を明確に照らす灯火に。「南極より〜」以降は南極がマイブームに。「トラが〜」は読み終わるのが惜しいほど知的に愉しい書でした。

西蘭みこと