｢何でニュージーランドなの？｣友人や知人にＮＺの移住計画の話をすると、開口一番に言われるのがこれで、次に｢あの羊が人間より多いっていう国？｣とか、｢オーストラリアに行ったほうがいいのでは？｣｢悪いこと言わないから決心する前にバンクーバーとか、カナダに行ってみたら｣と親切なアドバイスを受けたりします。｢先進国、英語圏ってことでは一番割安かもね、でも仕事はどうするの？｣という現実的な意見を寄せてくれる人も。｢その若さで引退考えてたなんて・・・｣と勝手に優雅な隠居暮らしを描いてくれる人もいました。

私はカナダどころかオーストラリアさえ行ったことはありませんが、行ったとしても決心に揺るぎがないのは確実です。昨年、旅行中にオークランドを車で流している時、降って沸いた｢ここに住もう！｣というひらめきは、他所との比較で揺らぐような相対的なものではなく、｢どうしても、ここでなくては・・・｣という絶対的なものだったような気がします。自分でもなぜそこまで瞬時にＮＺにシンクロできたのか、今でもはっきりとはわかりませんが、飛行機で11時間もかかる遠い香港の地に暮らしながらも、あの時の想いを反芻しつつ人生の第二幕の序幕に向けて舞台裏で準備を進める毎日です。