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<「ミニ西蘭花通信」は1周年を迎えました>

この4月をもちまして「ミニ西蘭花通信」は連載1周年を迎えました。これもひとえに読者の皆様のおかげです。この場を借りまして厚くお礼申し上げます。編集部とのお約束で"全編ニュージーランド関連の話にする"ということで始めたのですが、滞在は四回の旅行を合わせても計1ヶ月半くらいなもの。「どこまで続くかな?」という状態でのスタートでしたが、何とか1年もちました!2周年をニュージーランドで迎えられるよう、これからもがんばっていく所存ですので、もうしばらくお付き合いください。

"香港からのニュージーランド通信"などというむちゃくちゃな企画にあっさりGOサインを出して下さり、その後も影になり日向になり助けて下さった編集部の皆様、特に担当のサムライKさんに改めてお礼を申しあげます。これからもよろしくお願いいたします。

西蘭みこと

Vol.037 ■ キッズ・キウカジ

「ファッションのお手本にするんだったら断然、キウ(イ)カジ!」などとVol.34で言ってましたが、気がついたら9歳の息子はもうとっくにキウカジでした。つい最近までは着せ替え人形状態で、着るものにはまったく頓着なく、出してあるものを黙って身につけるか、タンスを開けて最初に目に付いたものを着るかのどちらかで、同じものを何度着ようがサイズがどうであろうが、苦しくない限りは文句一つ言いませんでした。

それが最近はあれが嫌だ、これが嫌だと言うようになり、「少しは年頃になったのか?」と思いきやぜんぜんそういう訳ではなく、ひたすらラクな服に流れているだけで、襟のあるシャツよりはTシャツ、袖がもたもたする長袖よりは寒くても腕がスッキリするから半袖・・という感じで、とにかく着ていることが少しでも負担にならないものを選んでいるようです。

この脈絡でいけば靴下をはかなくてはいけない学校の革靴は最低で、素足にスニーカーかサンダル、裸足だったら最高ということになり、もう丸っきりキウイです。3、4月初旬の香港は日本で言えば初夏の陽気ですが、ややもすれば寒さがぶり返し気温が20度を切ることもあります。ですから涼しい日には親心としては、薄手でも長袖をと思うし、Tシャツならせめてはおるものを持って出て欲しいと思うのです。

ところが長袖はまったくNO!はおるならいきなりフリース!という両極端で、今度はこっちが慌ててNO!「そんなブ厚いものじゃなくてトレーナーとか別のものにして!」と懇願するのですが、彼は「????」。"大は小を兼ねる"のノリで"厚は薄を兼ねる"つもりらしいのですが、その季節感のなさにこちらはガッカリ。気温の読みが外れれば一気に26、7度まで上がってしまう土地柄、いくらなんでもフリースは・・・。

確かに"1日に四季がある"と言われるニュージーランド旅行中はTシャツの上にはおるものはフリースでちょうどよかったのですが、湿度が100%近くなる亜熱帯の香港ではそうは行きません。しかし、そう思っているのは私ばかりで息子はまったく意に介さないらしくキウカジ一辺倒。この調子ならTシャツとショートパンツがそれぞれ3枚くらいあってフリースにマフラー、スニーカーとサンダルが各1足ずつあれば、1年間十分やってけそうです。

西蘭みこと