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Vol.045 ■ ニュージーランドへの道 : 便りがないのはいい便り?

「ロングターム・ビジネス・ビザ」(LTBV)でのニュージーランド移住を申請して以降、移住エージェントからの連絡はすべてメールでした。あることをきっかけに業を煮やした私が電話をするまで、申請後1年間、ただの一度も電話をもらったことはありませんでした。「ずい分、無愛想だなぁ(あんなに手数料を払ったのに)」と思いつつも、「動きがあるまではこんなものなんだろうか?」と、こちらも鷹揚に構えていました。

ただし、メールでの連絡といっても2〜3ヶ月に1回で、非常に形式的なものでした。こちらがせっつかないと、更に間隔が開いてしまいそうでもありました。内容もいつも同じようなもので、"Your case is making good progress and no further action will be required from you at this stage."という一文が添えられていました。"making good progress"が具体的に何を指しているのか、かなり食い下がって質問してみたこともありましたが、「とにかく上手くいっている」という、何の助けにもならない返事が来てがっかりした経験もあります。

しかし、呑気な私達は、「まぁ、動きがあるまではこんなものかな?」と、更にのんびりしていました。「事業内容を審査するだけでもけっこう時間がかかるだろうし」と、エージェントから何も言ってこないのをいいことに、フォローアップをサボり、それこそ"no further action will be required"を決め込んでいました。自分達の申請書類が「山積みの書類の中に埋もれているのでは?」という一抹の不安がなかったわけではありませんが、申請後丸4ヶ月後のメールに"Your case has now been allocated a Visa Officer."とあり、それを額面通り受け取って、「な〜んだ、やっぱり話は進んでるんだ」と決めつけ、更に無為に待ち続けました。

西蘭みこと