2002年夏  バリ島編                        写真をクリックすると大きくなります


西蘭家 in バリ

「なぜこんなに長い間行ってなかったんだろう」と、当の本人たちが首をかしげてしまうほどバリに行ってませんでした。数えてみたら5年以上のご無沙汰です。

初めはビーチ一辺倒だった西蘭家のバリ滞在も、訪れるたびに興味は山へ山へと移り、とうとう山村のウブドを中心に動くようになりました。今では山が主体で海がおまけです。ウブドの魅力はメルマガにも書いた通りで(「楽園の定義」「変らない場所」)、訪れるたび心から落ち着きます。

8歳の温は親のバリ好きで今回の旅行が4回めとなりました。初めて来たのは1歳の時。どこに行っても子供好きのバリの人に抱っこされていました。善も1歳でデビューを飾るはずでしたが、旅行直前に腸重積という腸の壁同士がくっついてしまう恐ろしい病気にかかりお流れになってしまいました。

そして今回!いつもはリゾートだと途中から退屈してしまう子供たちも大いにエンジョイできたようです。やはり山あり海ありの変化や、食べ物が比較的口に合う(子連れだとこのポイントは大きいです)、夜もダンスを見に出かけるなどいつもと違うお楽しみがいっぱい・・など、バリの懐の深さに負うところが大きかったようです。
善はケチャ(ケチャック・ダンス)を見に行った時、ほとんど寝ていたくせに後でしっかり絵日記に描いていたくらいなので、それなりに印象深かったんでしょうね。

「バリのどこがいいの?」とよく聞かれますが、「神々の島」と呼ばれるように宗教や文化など独特の生活を維持しながら外国人にもとてもオープンで、厳粛にしてカジュアルな襞の深さによるところが大きいと思います。島の至るところで目にする祈りを捧げる人やあちこちに置かれた供物は、地に足の着いたゆるぎない生活を送る人たちの心のゆとりを感じさせるもので、殺伐とした都会暮らしを送る者の胸にしみこんでくるような光景です。

ビーチでトップレスの西洋人がゴロゴロできるのもヒンズー教の島ならではで、イスラム主流のインドネシアの他の島では考えられないことです。外に出れば風光明媚な古跡、寺院が多数あり、活火山のあるキンタマーニ高原はかなり観光地化されてはいるものの、半日ドライブの道すがらも楽しく、何だかんだと毎回行くお決まりコースです。

多彩なホテルを泊まり歩く楽しみもバリならではでしょう。「最高級」の名を冠することに臆することのない、本当のホスピタリティを備えた素晴らしいホテルがたくさんあります。ただこうした隠れ家のようなホテルのかなりが子供ご法度なので、西蘭夫婦はしばらく行けそうもありません・・・。

山を降りたあとは、多数あるバリの主要ビーチの中でも、最もこじんまりとしていながら歴史のある、サヌールを常宿にしています。ここにもいろいろ思い入れがあり、何度行ってもついつい同じように過ごしてしまいます。



   


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